西日本フィギュアスケート選手権2018

愛知県、日本ガイシアリーナで開催された2018年 西日本フィギュアスケート選手権を2日間に渡り観戦して、既に1ヶ月半以上が経過しました。その後、N杯のレジェンドオンアイス、GPS→GPFも終了、先週末には大ちゃんの出ないXOIに行ってきました。平成最後の全日本選手権も明日から開幕、今さらも振り返りもないのですが、全日本の前祝いのつもりで、駆け込みで西日本選手権についてまとめておこうと思います。 最初に宣言しておきますが、大ちゃんの試合の生観戦で(比較的)余裕かまして観ていられたのは、2012年の国別対抗のFSブルースに続き、今回の西日本選手権が2度目です(ドヤ)…名古屋に出発する前日は胃もたれがひどくてあまり食事が取れず、「名古屋に行くのに困ったな」と思っていたのですが、今思うと「大ちゃんの試合前の極度の緊張」で食欲減退していたようです…私が滑るわけではないのに。私にとって5年ぶりの試合観戦が5年ぶりということだけでなく、10月の近畿ブロックでの大ちゃんのオーラなしスタミナなしのFSのTES「38点」の所為でしょう…あのブルースの初お披露目のJOで男子ぶっちぎりの「TES58点」を目の当たりにして「今後これより低い点数出す大ちゃんを観ることはあるまい」と思っていたのに、それを下回る点が出るとは…。もし、西日本通過出来なかったらどうしよう…と食欲不振(本人比)の状態で11/3東京駅から新幹線に乗り込みました。 ここで偶然にも隣の席が同じく大ちゃんの応援で西日本選手権に向かう方だったのです。おかげさまで名古屋に着くまで熱く語り合って時間を過ごし、この時点で私の気持ちがぐっと軽くなりました。 そして「これは大丈夫!」とほとんど確信に近い感覚を得ることが出来たのは、シニア男子第一滑走で登場した大ちゃんが滑り出してすぐでした…大ちゃんって昔から表情に精神状態がストレートに出るし、ショーの時でもオープニングの一蹴りでその日の調子がだいたい分かる人ですよね(少なくとも、私はそう見てます)。 そして11/3午後、紫の新衣装で登場した大ちゃんの表情を見て気力の充実を、「 シェルタリング・スカイ」滑り出しでスケートの好調さがはっきり分かりました。演技そのものはコンボ乱れたし、スピードを抑えて慎重すぎなのではないかというようなことを隣で一緒に観戦した方と話したものですが、とにかく「FSも行けそうだな」と感じて、第二滑走以降の選手たちの演技もじっくりと観戦できて、すっかり食欲が戻りました(笑) 翌日は、朝9時からの公式練習から会場に赴きましたが、恥ずかしながら私は試合の公式練習を見学するのは初めてでした。 …公式練習っていいもんですねえ。大ちゃんが滑っているのを20分近く見られるんだから!観戦歴2006年からなのに、私はそんなことも知らなかったんですよ今まで。 大ちゃんはコンビネーション含めた3Aはほとんどクリーンに降りて、3Lz、3Fすべて高さがあるジャンプ、サルコウに至っては「簡単でしょうがねーな」という感じでした。何より自信のある表情を見て、「うむ。これはいける」と昨日のSPで得た確信をさらに強くすることができました。 練習の中では、特にPale green ghost at the end of Mayで右手上げ→ soldiers of this black highway`で両手上げ→3Aを曲かけ以外でも、繰り返し練習していたのが印象に残りました。 さて、他の選手のこと、女子のことなど大幅に省いてしまいますが、一気にその晩の男子FSに飛びます。もうね「持っている」というしかないのでしょうが、SP第1滑走引き当てたと思ったら、FSは最終滑走 だなんて話出来すぎですよ〜 その最終滑走のPale green ghost. 高橋大輔にオーラが戻ってきた!スピードも出ていたし、ジャンプも着氷が少し乱れてコンボつけられなかったのがあったくらいで、あの体力も自信もなさげだった近畿ブロックから短期でよくぞあそこまで上げてきたものです。 今まで大ちゃんのFS試合プロのマスターピースは、「オペラ座の怪人」と「ブルース・フォー・クルック」だと私は思っていたのですが、ひょっとしたらPGGが最高傑作になるのではないかという予感すらしています。ニコライ・モロゾフ、パスクァーレ・カメレンゴに続いて、ブノア・リショーという素晴らしい振付師に巡り会えて、かつて大ちゃんが言った「必要な時に必要な人が現れる」という言葉を今また噛み締めています。 大ちゃん不在で砂を噛みしめる思いで観戦した2014年のさいたまワールド(アボット一世一代の「エクソジェネシス」を見られたけれど)以来、私は試合の会場に足を運ばなくなっていました。時々、6分間練習のあの引き締まった空間を懐かしく思い出していましたが、まさかまた「大ちゃんがんば!」の声をかけられるようになるなんて… 今回、西日本選手権を観戦して、試合会場というものがどんなにか素晴らしい空間なのか、まるで自らに課していた封印を解いたかのように思い出しました。 大ちゃんだけでなく、例えジャンプのレベルは低くても、全日本出場のために全てを賭けて試合に臨む全ての選手に感動しました。全日本を決めたキスクラで選手達が流した涙の価値は、オリンピックや世界選手権の選手達のそれと全く等価値なのです。 今回、素晴らしい演技が続出しましたが、もし満員の客席の熱量が選手達に良い方向に作用していたなら、いち観客としてうれしいことです。 友野君の「リバーダンス」も熱かったし、耕新君のSPや笹原景一朗君の”Salvation”にはスタオベしたほど。女子の大庭さん、細田さんも印象に残りました。 いよいよ明日から全日本。出場を勝ち取った全ての選手が怪我なく悔いなく滑り切ることが出来ますように。そして大ちゃんが高橋大輔選手が競技者として、表現者として納得いく結果を出すことが出来ますように。 私はテレビ観戦になりますが、西日本の現地の時と変わらぬ応援をするつもりです! P.S. SPについてはあまり書きませんでしたが、N杯レジェンドオンアイスで滑っているのをテレビで見て、こちらの完成形への道も見えてきた感があったので、楽しみです。

ブルーインパルス離陸!近畿ブロックから西日本選手権へ

近畿ブロックが終わって、フジテレビoneで観戦した感想をブログに書き始めてはいました。その中断していたのを書き終えようと読み返してみたら…ボツにすることにして、今改めて書き直しています。 最初に書き始めたものは、私が今まで目撃した大ちゃんの大自爆演技(またの名 : 大遭難)を振り返りながらw、近畿ブロックのFSの出来をぐじぐじと嘆き続けたもので、「こんなの大ちゃんのことじゃなくて、自分のすっきりしない気持ちを延々と述べているだけで、いくら個人ブログでも人様にお見せするものじゃねーな」と判断しました。 それを書いていた時の私は、推しの試合の結果が思うようなものでなかったことへの不満や不安でいっぱいいいっぱいだったのでしょう。目前の結果に一喜一憂してしまうのは、ファン心理として仕方ないとしても、それをネット上でだらだら披露しても、ただの自己満足でしょうから… そんなもやもやした気持ちを晴らしてくれたのは、近畿FS翌日の西日本選手権の先着発売で、セブンイレブン店頭でSPが取れたことと、そして大阪中央公会堂でのN杯8K上映に行った皆様のレポを読んだことが大きかったと思います。もう前を向いている大ちゃん、そして「長く愛してくれてありがとう」というファンに向けての言葉。 引退前 ー ソチ・シーズンの頃「ファンの応援も信じられない」などという発言があったのに、今では自分のファンの多くが「勝ち馬乗り」じゃなくて、心底大ちゃんのパフォーマンスが好きで、憑いて、じゃなくて付いていってるのだとわかってくれたんだなあ…と、この12年のジェットコースターなファン生活を振り返り、感慨もひとしお…白状すると、私は涙が止まらなかった。「痛いファン」で大ちゃんには申し訳ないようですが、ほんとうに泣けちゃったので… あとどれかのテレビで、後輩たちに向けての「こんな生き方があってもよいかな」という発言、これにも胸熱だったな… 引退後にスケート靴置いてアメリカに行ってしまった時といい、ほんとに展開読めなくて、これが高橋大輔の生き方、切り拓いていく「道」なのだ、と。とにかく、今回の「パフォーマーとして生きていくため」「もう一回自分のスケートを取り戻すための」現役復帰という決意、選択ほんとうにうれしいです…茨の道だけど、大ちゃんらしいや。 肝心の演技についても、思ったことを書いておきます(ほんとうはこっちがメインでないといけないんだけどね) SPもFSも緊張でガッチガチに緊張しているのがはっきり分かりましたね。 FSは生放送だったので、大ちゃんの会場入りから映してくれましたが、今にも泣き出すんじゃないかと思えたほどの緊張しきった表情で、ああこれは…と心配でした。だって大ちゃん、メンタルのコンディションがはっきり顔に出るんだもの。昔から。 でも6分間練習ではジャンプの調子良さそうだったし、Pale green ghostsの出だしの演技見て、よし!今日はいける!と思ったんですよ私は。 百戦錬磨の大ちゃんといえど、4年ぶりの試合、緊張してましたねえ。ジャンプミスは多々あれど、皆さんおっしゃるとおりスケートの伸びはFSの方がよかったですね。それにしてもPale green ghosts、凄いプログラムになりそうです。曲も大好きになったし、コレオも今まで見たことないような斬新もので、あと必要なのは「義経殿」が大ちゃんに降りてくることです。いくら今朝日テレプラスの「氷艶」高画質版録画したのを見たとはいえ、唐突なたとえなのでしょうが、要するに近畿の大ちゃんは緊張し過ぎていたんです。義経殿やLOTFのお立ち台輔のカリスマ性が降りてきた時に、どんな凄いPale green ghostsになることか…!今から楽しみなのです。 もちろんそれには、4年間のブランクで失った試合勘とFSを滑り切るスタミナを取り戻すことが前提にあります。西日本選手権まであとわずかの日数でどこまで取り戻せるか分かりませんが、私は大ちゃんを信じて応援に馳せ参じます!今やジェットコースターからブルーインパルスに乗り換えて、そして既に離陸したのだと腹を括りました! でもFSの11月4日のチケットがまだ取れていないんです。もし1枚余剰があるよ、という方いらっしゃいましたら、お譲り下さい。お願いいたします。(ツイッターのDM解放しています。)

デニス・テン選手追悼

ブログの再開を宣言してふたつめのエントリーがこんな悲しいものになってしまうのは、不本意でなりません。 2018年7月19日、デニス・テン選手が強盗に殺害されて早くも2週間が過ぎました。7月に入ってから大ちゃんの現役復帰で沸き立っていた気持ちが一気にどん底に沈み込む、 あってはならない悲劇でした。 私事を書いても詮無いことではありますが、私が身内や親しい人でない有名人の訃報に声を上げて泣いたのは、そうジョン・レノンの殺害以来でした。 「なぜテン君がこんな目に会わなければならないの?」「(言ってはいけない言葉ですが…)この世に神も仏もないものか」という言葉が数日間頭の中で渦巻くばかりでした。こうやって書いていると、未だにやり切れない気持ちが湧き上がってきます。出来ることなら、2018年7月19日という日を消し去ってしまいたい。 7月22日の日曜日、私も神谷町のカザフスタン大使館に献花に行って参りました。午前中にもかかわらず、大使館の外に献花の列が伸び、テン君の写真が掲げられた献花台には既に花束が積み上げられていました。文字通り粛々とした追悼の心が部屋に満ち溢れ、また訪れた全ての人がデニスとデニスのスケート…そしてフィギュアスケートをどんなにか愛しているかが切々と伝わる空間でした。 あの場を設けて下さったカザフスタン大使館に、この場を借りてお礼申し上げます。 あの献花、追悼で救われたのは私たち。どうかテン君のご両親に届けられる記帳ノートが少しでもご遺族の慰めになりますように。 テン君は最後になってしまった平昌シーズンには怪我やジャッジの不当な下げ採点(私にはそう見えました)に苦しめられ、成績はふるいませんでしたが、今見返しても彼のスケートは間違いなく「品格」がありました。それも、シニアに上がってきた時に既に品格が備わっていた稀有なスケーターでした。 作曲や歌、演奏も出来て、アイスショーのプロデュースの才能もあり、カザフスタンのアスリート全体の代表としての矜持で活躍していたのは間違いありません。たとえフィギュアスケートの競技から退いたとしても、テン君の未来にはどれだけの可能性が開けていたことか。 非道な犯人への怒り、残酷な運命への憤り。今は心静かにテン君の 冥福を祈るべきと分かっていても、悔しさとやり切れない思いについ支配されてしまいます。 繰り返しになりますが、慰めはテン君の死を悼む声が世界中のスケート関係者やファンから数多く上がっていて、彼と彼のスケートがどんなに愛されていたかが明らかになったということでしょう。 最後に。故人の思い出に影を落とす2016年ボストン世界選手権について触れたくはないのですが、日本のマスコミや一部の人々から未だに濡れ衣(私はそう信じている)を着せてくるので、私も言及せずにはいられません。 私が言いたいことは2016年の時点から変わっていません。 当時の拙ブログのエントリー →https://natsu.at.webry.info/201604/article_1.html
テン君が「故意に妨害した」というなら、その証拠の映像を出して下さい。今の状態では、「故意の妨害」は羽生選手の主観によるものとしか解釈できません。それならば、私も主観で考えるしかないのですよ。テン君が故意に妨害するような人とは思えない、と。
悲劇の直後に、テン君と親しかったヤグディンがボストン以降テン君のSNSに嫌がらせ、攻撃をしていた連中への怒りを爆発させていました。私もテン君のツイッターやインスタをフォローしていたので、その卑劣極まりない投稿の一端を目にしていましたが、テン君の名誉を汚し繊細な心を傷つけていた、あの人間の皮を被ったクズどもを私は一生許しません。 私がフィギュアスケートを真剣に見るきっかけになったのは、ソルトレークシティ・オリンピックのヤグディンの「仮面の男」からでしたが、あの系統が好きだから大ちゃんやテン君の演技も好きになったのかな、と思っています。 テン君の没後に直ぐに心のこもった追悼を出したヤグや大ちゃんのファンでほんとうによかったとおもいます。この大きな悲劇の前では、ファンの身勝手な心の慰めにしかならないとしても。 あらためてデニス・テン選手のご冥福をお祈りいたします。取り返しのつかない悲劇を嘆くことしかできないけれども、テン君をテン君の演技を一生忘れません。