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zoom RSS デニス・テン選手追悼

<<   作成日時 : 2018/07/30 02:10   >>

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ブログの再開を宣言してふたつめのエントリーがこんな悲しいものになってしまうのは、不本意でなりません。
2018年7月19日、デニス・テン選手が強盗に殺害されて早くも2週間が過ぎました。7月に入ってから大ちゃんの現役復帰で沸き立っていた気持ちが一気にどん底に沈み込む、 あってはならない悲劇でした。
私事を書いても詮無いことではありますが、私が身内や親しい人でない有名人の訃報に声を上げて泣いたのは、そうジョン・レノンの殺害以来でした。

「なぜテン君がこんな目に会わなければならないの?」「(言ってはいけない言葉ですが…)この世に神も仏もないものか」という言葉が数日間頭の中で渦巻くばかりでした。こうやって書いていると、未だにやり切れない気持ちが湧き上がってきます。出来ることなら、2018年7月19日という日を消し去ってしまいたい。

7月22日の日曜日、私も神谷町のカザフスタン大使館に献花に行って参りました。午前中にもかかわらず、大使館の外に献花の列が伸び、テン君の写真が掲げられた献花台には既に花束が積み上げられていました。文字通り粛々とした追悼の心が部屋に満ち溢れ、また訪れた全ての人がデニスとデニスのスケート…そしてフィギュアスケートをどんなにか愛しているかが切々と伝わる空間でした。
あの場を設けて下さったカザフスタン大使館に、この場を借りてお礼申し上げます。
あの献花、追悼で救われたのは私たち。どうかテン君のご両親に届けられる記帳ノートが少しでもご遺族の慰めになりますように。

テン君は最後になってしまった平昌シーズンには怪我やジャッジの不当な下げ採点(私にはそう見えました)に苦しめられ、成績はふるいませんでしたが、今見返しても彼のスケートは間違いなく「品格」がありました。それも、シニアに上がってきた時に既に品格が備わっていた稀有なスケーターでした。
作曲や歌、演奏も出来て、アイスショーのプロデュースの才能もあり、カザフスタンのアスリート全体の代表としての矜持で活躍していたのは間違いありません。たとえフィギュアスケートの競技から退いたとしても、テン君の未来にはどれだけの可能性が開けていたことか。
非道な犯人への怒り、残酷な運命への憤り。今は心静かにテン君の 冥福を祈るべきと分かっていても、悔しさとやり切れない思いについ支配されてしまいます。

繰り返しになりますが、慰めはテン君の死を悼む声が世界中のスケート関係者やファンから数多く上がっていて、彼と彼のスケートがどんなに愛されていたかが明らかになったということでしょう。

最後に。故人の思い出に影を落とす2016年ボストン世界選手権について触れたくはないのですが、日本のマスコミや一部の人々から未だに濡れ衣(私はそう信じている)を着せてくるので、私も言及せずにはいられません。
私が言いたいことは2016年の時点から変わっていません。

当時の拙ブログのエントリー →https://natsu.at.webry.info/201604/article_1.html
テン君が「故意に妨害した」というなら、その証拠の映像を出して下さい。今の状態では、「故意の妨害」は羽生選手の主観によるものとしか解釈できません。それならば、私も主観で考えるしかないのですよ。テン君が故意に妨害するような人とは思えない、と。

悲劇の直後に、テン君と親しかったヤグディンがボストン以降テン君のSNSに嫌がらせ、攻撃をしていた連中への怒りを爆発させていました。私もテン君のツイッターやインスタをフォローしていたので、その卑劣極まりない投稿の一端を目にしていましたが、テン君の名誉を汚し繊細な心を傷つけていた、あの人間の皮を被ったクズどもを私は一生許しません。

私がフィギュアスケートを真剣に見るきっかけになったのは、ソルトレークシティ・オリンピックのヤグディンの「仮面の男」からでしたが、あの系統が好きだから大ちゃんやテン君の演技も好きになったのかな、と思っています。
テン君の没後に直ぐに心のこもった追悼を出したヤグや大ちゃんのファンでほんとうによかったとおもいます。この大きな悲劇の前では、ファンの身勝手な心の慰めにしかならないとしても。

あらためてデニス・テン選手のご冥福をお祈りいたします。取り返しのつかない悲劇を嘆くことしかできないけれども、テン君をテン君の演技を一生忘れません。

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夏さんお久しぶりです。大輔復帰の記事にコメントしたいと思いながらぐずぐずしている間にこんな悲しい事が起きてしまって…本当に残念で悔しくてなりません。テンくんは若いのに国を背負って堂々と誇り高く、志も高くて、2016年にあんなことがあっても売られた喧嘩を買うようなことはせずに耐えて立派な青年でしたね。それだけに、日本の軽率なマスコミと一部の悪質な○○リストにテン君がどれほど心を傷つけられたかを思うと申し訳なく、許せない気持ちです。当時テン君は調子が悪い時期でしたが、あれ以降なかなか復調せずテン君らしい演技をみられないまま終わってしまったのが残念でしかたありません。テン君は大輔復帰を喜んでいたろうし、大輔の戦う姿がきっといい刺激になったでしょうに。今はただ安らかにと祈るしかありませんが…。 
25日には新横浜の昼公演を観に行きます。どんな高橋大輔が待しってるのかとても楽しみです!
Hi-chan
2018/08/04 16:30
Hi-chanさん、お久しぶりです。レスが遅くなりすみませんでした。

今は大ちゃんの新プロ情報に胸躍らせる日々ですが、何かの拍子にテン君のことを思い出すとやり切れない思いが戻ってきます。なぜテン君なんだ!と何度も考えてしまいます。
普通に人生を全うして、もう一度成績を上げてスケーターとしても捲土重来してほしかったし、仮にスケートやめたとしてもあれだけの音楽の才能や行動力、プロデュース力のあった人です。他の分野でも輝いたはず。その未来が摘み取られたことが無念でなりません。

そして2016年以来テン君の名誉を汚し続けた連中のこと、上にも書いた通り私は決して許しません。今は「お天道様が見ている」という言葉に縋るしかないのですが…
日本スケ連はじめ追悼すら表明しない連中もいますね…それも「追悼出来ない」言い訳記事を女性週刊誌に出させるとか、追悼表明しないのも非常識ですが、さらにメディアにその言い訳してもらうとは心底卑怯で卑屈ですね。

私達に出来ることはテン君を忘れないこと。フィギュアスケートの真に素晴らしい演技を見続け賞賛することでしょうか。
私もFOIは初日、二日目行きます。新プロお披露目を心待ちにしています。

2018/08/07 07:31

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