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zoom RSS 破沙羅に咲き破沙羅に散る 氷艶2017 破沙羅

<<   作成日時 : 2017/06/15 17:30   >>

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氷艶2017 破沙羅

義経ばかりか、岩にして閉じ込めておいた邇邇芸命と木花咲耶姫まで逃がしてしまい、鬼となった岩長姫に続き、弾正も「雷(いかづち)」となり13m宙乗りで去った後、天宇受売命の祈りの舞で稲生の女神が弁慶=猿田彦を蘇らせます。そして悪を倒すための剣と鎌を授かった善側は、いよいよ大海原で悪側との最終決戦に臨みます。
ここでDrum Taoのソロ演奏にかなりの時間が割かれましたが、迫力ある素晴らしい演奏(しかもイケメン揃い)で時間かせぎとかそんなせこい要素はゼロ。演奏に加え、プロジェクション・マッピングも海の波となり炎と燃え、一刻たりと手抜きどころか豪華絢爛の手を緩めないエンターテイメント魂にほとほと感服。

最初見た時は、善側・悪側きれいに相対して整列しての決戦が、きれいすぎる気もしましたが、スタンドからの眺めも考慮してごちゃごちゃさせるより、善と悪はっきり分けた様式美を選んだのでしょう。全員で声を合わせての
「破沙羅に咲き 破沙羅に散る いざ決戦の時」
でしたっけ。未だに耳に残っています。
歌舞伎の立ち回りって舞踊のようですが(時代劇のチャンバラというのは、歌舞伎の立ち回りの切られ役を派手に死なせるものだと本で読みました。それをずっとリアルでワイルドなアクションにしたのが、黒澤明監督の時代劇)、「氷艶」の立ち回りは、歌舞伎+スケートでこれは相性よし!加えて、終始Drum Taoの演奏が付き、もうこの太鼓の音なしには考えられない。
困ったのは、どこを見ればよいんだよ〜でしたね。私はどうしても、義経殿を目で追っていましたが…ひらり!ひらり!これは子どもの頃、読んだ絵本の中の京の五条の橋の上の「牛若丸」ではないですか!水色の衣装の美しさと相俟って、ほんとうに豪華絢爛の絵巻物をから抜け出てきたかのような…しかも「えいっ」「おうりゃ!」などというかっこいいかけ声付き。
対する弾正の染五郎さんは、以前にドラマで経験ありとはいえ、スケート初心者でこれを受けて立つアクションこなしたってすごいことですよね。歌舞伎の皆さん、地方公演先にまでスケート靴を持参して練習に励んでいたそうですが、これぞプロ、芸人根性!
ソロ・スケーターたち、他の歌舞伎役者さんたち、善悪の四天王、スピスケ、アクション組の皆さんすべてが華やかで有機的に作用して、物語のクライマックスにふさわしい手に汗握るシークエンスでした。
私の記憶がすっ飛んでいるとはいえ、岩長姫が討たれた…という気がしなかったのですが、ツイッターのまとめ読んだら(すごい記憶力の方がいらっしゃって有り難いです)、一度はウズメちゃんに鎌でやっつけられたかに見えて、やっぱり蘇って去ってますよね…「永遠の命」の持ち主ですからね岩長ちゃん。またあなたの活躍が見たいです!
義経vs弾正の一騎打ちは、一度は劣勢になるという英雄のお約束を経て(刺されたと見せかけた義経ちゃんが刀をつかんでにやっと笑ったとかいうレポを読んだんですが…次はアリーナ取るしかないなこれ)、義経反撃、弾正は討たれて空中に浮遊…染五郎さんいつワイヤーを付けたんだろう?巨大岩長ちゃんにズサーと引きずられる時の義経ちゃんにしろ、いつ仕掛けを仕込んだか謎です。というかそれがプロの技ですね。

こうして物語は終わり、死んだはずの弾正が起き上がり(染五郎さんの顔つきが弾正だった時と一変していた!)、物語の始まる前と同じように稲生と義経と並び立って幕が下ります(もちろんリンクに幕はなく、暗転です)。

初日も楽も優劣つけられない観客の熱狂、喝采、スタオベでした。楽はカーテンコールの後、主役3人の挨拶もあり、染五郎さんの「もうね 楽しい!」これがすべてです。作り手の皆さんが命を賭けて楽しんで創ってくれたから、こんな素晴らしい、今まで見たことないようなエンターテイメント作品が誕生したのですね。また我々が屈託なしにそれを受け取り熱狂したことも、上演成功の一端になれたのではないかと自負しています。
大ちゃんの挨拶の時に、皆が後ろに下がったので「ちょっとちょっと!」と焦った声出したのを聞いて、「あ義経から大ちゃんに戻った」と思いましたよ(笑)でも、義経も稲生も弾正も岩長姫も誰もかれも、もう物語の彼方に去ってしまったんだなと気がつくとさびしいですねえ…
荒川さんも大ちゃんもすごくいいこと言っていたはずなのに、やっぱりガラスのメモリーで情けない。「皆さんは歴史の生き証人です!」は染五郎さんでしたね。

楽の記念撮影(荒川さんは稲生のまま自分のスマホでも撮影してました)、周回の楽しさ(楽には染五郎さんや笑也さんのバナーもたくさん!)、まだまだ素敵な思い出が頭の中に溢れていますが、私のつたない感想文もここでお開きとします。
よーし明日が"Love on the floor"初日という時にきれいに?締められてよかった。「氷艶」はテレビ放送とDVD、ブルーレイ待ちですね。シリーズ化の可能性もどうもありそうですが、染五郎さんが来年襲名披露を控えていることを考えると、当分先ですかね…歌舞伎側スケート側の歩み寄りと協力と渾身の努力による大成功の上演でしたが、やはり染五郎さんというリーダーあってこそのプロジェクト「氷艶」です。まあ「果報は寝て待て」で気長に楽しみに待つといたしましょう。

P.S.最後にこれだけは。"Love on the floor"と「氷艶」を経験したことで、間違いなく高橋大輔はさらなる新しい道を切り開き歩み始めました。あの苦しかった現役最後、未来の見えなかった引退後の渡米もすべて無駄ではなかった。今回もまた「必要な時に必要な人が現れた」のだと心強い思いです。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
夏さんお久しぶりです‼氷艶レポお疲れ様です。ああそうだった、そうだったと思い返しながら読ませていただきました。

思い起こせば開演前は、こちら側もどんな舞台になるのかイメージがつかめなくて手探り状態でした。それが終わってみればスケートと歌舞伎、両方のいいとこどりでしたね。私もたまに歌舞伎座に足を運ぶくらいのライトなファンですが、まさか氷の上で六法や大蛇や宙乗りを観る日が来ようとは。想像のはるか斜め上をいきました。客の度肝を抜くこと、それが「かぶく」。染様お見事でした。旧態依然としたスケート界では出てこない発送だな、と。

私の唯一の後悔は、種々事情があって1回しか観られなかったことでしたが、TV放送決まって一安心です。良かった〜。LOTFも始まりましたね。今回も1公演しか行けないのですが(泣)思い切り楽しんでこようと思います。



オグリ
2017/06/22 22:33
オグリさん、お久しぶりです。つたない暴走ブログ読んで下さった上に、コメントありがとうございます。
開演前は私もすごく懐疑的で、初日はお試し購入したけれど、買い足すかどうかは様子見…だったのが、まんまとアチラの思う壺になりましたw
>終わってみればスケートと歌舞伎、両方のいいとこどり
ほんとうに…私も今月、2007年以来10年ぶりに歌舞伎座に足を運びました。またしてもまんまと思う壺にwこれというのも歌舞伎側フィギュア側が和気藹々と協力して汗を流してくれた賜ですね。
浅田舞ちゃんがツイッターで染五郎さんは「この人についていこう」と思える人だったと語っていましたが、ほんとうに素晴らしいリーダーシップでした。染さんと脚本の戸部さん、大ちゃんを最大限に活かしてくれて、さすが目の肥えた舞台人は違います。まさしく「見せてあげよう破沙羅の物語」

放送がBSプレミアムと日テレプラス、二種類とは!もう今から待ち遠しくて…BSはFOIの楽の夜ですが、終演後直帰すれば間に合いそうです。
残るLOTFお互いに思う存分楽しみましょう〜〜〜

2017/06/24 01:08

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