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help リーダーに追加 RSS イタリア映画祭2009 「見わたすかぎり人生」

<<   作成日時 : 2009/05/03 23:04   >>

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イタリア映画祭 2009 Festival del Cinema Italiano 2009 Tokyo(4月29日〜5月5日 有楽町朝日ホール)

今日は、午後1時から『見わたすかぎり人生』、4時から『プッチーニと娘』と、二本立てで前売り買ってあったのですが、大失敗やらかしてしまいました〜
我が家のダイニングには、デジタルの置き時計がボードに置いてありますが、最近、その左側の「時」の部分が、リモコン立てに隠れて見えなくなっていました。朝食を摂った後、私は「分」だけ見て、1時間間違えて「まだ余裕がある♪」と思ってしまったのです(泣)それで、昨夜BS-hiから録画したロッシーニ音楽祭の『エルミオーネ』やマリア・カラスのドキュメンタリーを再生したりしているうち、時計の「:25」という表示を見て、「あ、11時半になるから、そろそろ出かける支度を…」と思い立ったのですが、ふと首を伸ばして時計の左側を見たら「12」とあるではないですか!12時25分だって!?『見わたすかぎり人生』が始まるのは、1時5分なのに!!!
…しかし、いくら時計の一部が隠れて見えなかったとはいえ、起床した時間から考えても、1時間も間違うなんて、我ながらまぬけすぎ。母からも「時間大丈夫なの?」と念押しされてたのに、「まだ大丈夫」と余裕かましてました…。

とるものもとりあえず、すさまじい勢いで化粧を済ませて、電車を乗り継ぎ、12時半頃やっと有楽町朝日ホールに到着。周囲の席の方にご迷惑をかけてしまいましたが、なんとか指定席の自分の席にも辿り着け、たぶん20分遅れくらいで映画を見始めました。ヒロインがテレフォンアポインターのバイトやってて、「24時間働けますか♪」みたいなカルト集団っぽいすごい職場の場面からでした。
幸い、映画が終わった後に、知り合いの方を見つけたので、次の回の入場を待つ間に、私が見逃した冒頭の部分を説明して頂けました。ほんとうにありがとうございました。

長々と前置きを書いてしまいました。
『見わたすかぎり人生』 "Tutta la vita davanti"(パオロ・ヴィルツィ監督 2008年)

ヒロインのマルタは優秀な成績で大学の哲学科を卒業したが、就職活動がうまく行かず、仕方なくパートタイムのテレホンアポインターの職に就く。そこが上に書いたような売り上げ至上主義・競争原理のカルト企業だったのですが、マルタはめきめきと成績を上げて頭角を現すようになる…
しかし、どこの国も同じですね。売り込みのターゲットは主婦かお年寄りで、商品は健康関係の器具。
しかも、非正規雇用が社会問題となっているところまで、日本と一緒だわ。かく言う私も「ハケン社員」なので、映画見ながら、胸にぐさぐさ突き刺さる話が多かったです
そんなマルタの周囲には、今時ボディコン・スタイルのやり手女上司(演じているサブリナなんとかって、ASローマが優勝したら私が脱ぐわ云々で話題を呼んだあの人?)ルームメートでシングルマザーのラーラ、営業のルチオ2号(前作『N-私とナポレオンのエリオ・ジェルマーノ)非正規労働者の組合運動やってるアヤしい男etc. etc.が複雑に絡んでいる…

正直、今までイタリア映画祭で見たパオロ・ヴィルツィ監督作品『カテリーナ都会へ行く』『N−私とナポレオン』と比べると、本作は脚本の出来がいまいちだと思いました。あれもこれも詰め込み過ぎかな。
それと、俳優名出して比べるのは良くないかもしれないけれど、『カテリーナ』の時のセルジョ・カステリットのぶっとんだスノッブ父ちゃん、マルガリータ・ブイの脱力系マンマみたいな芸達者の俳優が居たら、もっと作品がぴしっと締まったのではないでしょうか。
とはいえ、ヒロイン・マルタ役のイザベッラ・ラゴネーゼは、活き々々としてなかなかの好演でした。彼女がアメリカに行っている恋人とウェブ・カメラで会話したり、女上司から毎朝激励のメッセージが携帯電話に入ったり、そして何よりもマルタの仕事がテレフォン・アポインタ−であるといった具合に、「電話」「携帯」「ネット」が人々のコミュニケーション手段となっていることが、強調された作品でもあります。
現代のローマ=イタリアの社会問題を題材に、観客を笑わせる面白い作品を創り上げたヴィルツィの相変わらずの辣腕娯楽監督ぶりには、今後も期待は持てると思います。でも…どうも私から見ると、『見渡すかぎり人生』には「贅肉」がついてしまっていて、「成功作」とは言うにはややためらいのある作品ではありました。

最後にエンド・クレジットについてなんですが…
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 





ヴィルツィ監督は、もしかして大林宣彦の『時をかける少女』を見たんじゃないでしょうね?

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