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イタリア映画祭 2009 Festival del Cinema Italiano 2009 Tokyo(4月29日〜5月5日 有楽町朝日ホール) 3月にDVDで鑑賞したパオロ・ソレンティーノ監督『イル・ディーヴォ』をスクリーンで、日本語字幕付で見られるというので、早速行ってきました。 DVD鑑賞の時の感想は、コチラ。 やはりすごい映画です。質がまったく異なるので比べることは出来ませんが、イーストウッドの『グラン・トリノ』と並んで、私の2009年ベスト!は、『イル・ディーヴォ』で決まりかな、という意をますます強くしました。 そのスタイリッシュな映像美、様々なジャンルの音楽の絶妙な挿入、映画的蠱惑に満ちた2時間です。しかも、それが「権力と政治」という固いテーマを、監督自身の創作スタイルを通して"面白い"芸術作品に昇華させたことが、私には稀な離れ業に思えるのです。 …等々書き綴るほどに、この作品の賛美になってしまうのですが、私はこの映画にすっかり惚れ込んでしまったのでどうしようもないです(笑)出来れば、一人でも多くの方に『イル・ディーヴォ』を見て頂きたい、と思っているのですが、さて日本での一般公開はどうでしょうか…。自慢にきこえてしまったら恐縮なんですが、イタリア好き、しかもこの作品の舞台となった1990年代前半のイタリア−一連のtangentopoli 汚職都市問題で国中が揺れに揺れていた時代の空気を肌で実感した私には興味深くても、この作品の極めてイタリア的と言える題材が、日本でどのくらい普遍性を持つのかよく分からないので…。こういう疑問を持つこと自体が私の傲慢かもしれないし、これだけ優れた作品の一般公開なんとか実現しないか、と願っています。 主役のジュリオ・アンドレオッティ元首相を演じたトニ・セルヴィッロの、ほとんど無表情で通した演技が、また素晴らしい。「表情を作らない」という手法で、これほど雄弁に、一人の権力者のしたたかさと孤独を表現し得ることが出来るとは!初見の時の日記には「悪い奴ほどよく眠る」イタリア版と書きましたが、さすがに後半、政治的に窮地に追い込まれると、アンドレオッティも不眠を訴えるようになっていました。この権力者が絶えず偏頭痛に悩まされていたという設定もなにやら象徴的。また、ものものしい護衛に囲まれながら夜のローマの町を散歩するアンドレオッティが、自分の悪口が書かれた落書きを見つけ、立ち止まってじっと見つめるシーンに、権力者の強烈な孤独を感じました。これは時々インサートされるシュールなショットのひとつですが、金目銀目の白猫と見つめ合うアンドレオッティの無機的な顔にも。 数少ない心温まるシーンは、アンドレオッティとリヴィア夫人の夫婦の絆。どこのテレビ局も夫のニュースで持ち切りの中で、夫人がリモコンでチャンネルを変え続け、やっとレナート・ゼロのコンサートの中継を見つけ、"I Migliori Anni Della Nostra Vita"を聴きながら、夫婦は黙って手を取り合う…この映画に怒ったという御年90才のアンドレオッティ本人も、この場面は気に入ったのではないでしょうか。それと、2008年のカンヌ映画祭で『イル・ディーヴォ』が審査員賞を受賞した時は、アンドレオッティご機嫌になり、「興行収入の分け前をくれ」と冗談言ったとか。やっぱり「悪い奴ほどよく眠る」みたいですね(笑) |
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本当に作品としてすごい映画でしたね。 |
Tiberius Felix 2009/05/07 00:45 |
私は最初にDVDで見たということもあるのかもしれませんが、ソレンティーノの映像センスは、デジタル世代ならでは、と思いました。 |
なつ 2009/05/07 19:59 |
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