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help リーダーに追加 RSS チューリヒ歌劇場 「リゴレット」

<<   作成日時 : 2008/08/31 19:23   >>

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ジュゼッペ・ヴェルディ 歌劇『リゴレット』
2007年 チューリヒ歌劇場 指揮:ネッロ・サンティ、演出:ジルベール・デフレ


BSで放送されたものを録画してあった映像を鑑賞。
演出は、おおむねオーソドックス。冒頭の饗宴の場面だけが16,17世紀風の衣装なのですが、なぜかその後は19世紀後半風という趣向はありました。饗宴の途中で乱入してくるモントローネが突然19世紀衣装なのですが、これは何か意味あり?目を引いたのは、1幕のリゴレットの家の室内の壁紙がウィリアム・モリス風の水色の草花文様だったこと。
とにもかくにも、見ていて腹が立つようなとっぴな演出はなかったのは、よかったです。

なんといっても、この上演はリゴレットのレオ・ヌッチあってこそのもの。あのDVDで観ることの出来るパルマのテアトロ・レージョの歴史的名演から20年、ヌッチは変わらず現役最高のリゴレット歌いとして君臨し続けています。極論かもしれませんが、このチューリヒのプロダクションもヌッチを得た時に、成功が約束されたようなものだったのでしょう。リゴレットの屈折した愛情、復讐の念をこれほどまでに真実味を持って歌えるのは、ヌッチならでは。

ジルダのエレナ・モシュクはあまりコロコロ軽く転がすタイプではないジルダ。印象がそれほど強いジルダではありませんでしたが、箱入り娘の雰囲気は出していたと思います。『慕わしき人の名は』は、見事な歌唱でした。
私がこのオペラで一番好きな二幕フィナーレ"Sì, vendetta"のこの上演での様子が動画で見られます。



パルマのヌッチとルチアーナ・セッラの"Sì, vendetta"が圧倒的に素晴らしいのですが、このモシュクとのも、よいですね。父が復讐の念を歌い上げる時に、ジルダがふと道化の杖を拾い見つめるしぐさが悲しく、一方ほとんど狂気に陥っているリゴレット…と、これぞイタリア・オペラ!という肝はしっかり押さえていました。

マントヴァ公を歌ったのは、ピョートル・ベツァーラ。声はよく伸びてなかなか有望なテノールだと思います。でも、声の華のほどには、雰囲気に華がないのが、今のところ残念。真面目そうで、女たらしのマントヴァ公に見えない…今後の奮起を望みます。



最後になってしまいましたが、指揮のネッロ・サンティ素晴らしかったです。私がオペラを聴き始めた'90年代前後からかなりのベテランにお見受けしましたが、いまだにイタオペの指揮の第一人者としてご活躍の様子、頼もしいです。こういう職人的指揮者の系譜が続いてほしいものです。
それから、チューリヒ歌劇所湯の男声コーラス。水準高かったです。

関連記事 : '87 パルマ テアトロ・レージョ 「リゴレット」

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ヌッチのリゴレットは恐らく次代に語り継がれるものでしょうね。私も一度は実演で観ておきたい役柄・・・来年6月に実現出来るはずだったけど、誰かさんがマントヴァ歌うの辞退しちゃったので、代わりに聴くのはベルコーレのヌッチなんですよ〜〜><;;

>でも、声の華のほどには、雰囲気に華がない

やっぱりこれですね。出て来た時に、『おおっ』と思うスター・オーラが感じられる歌手が好きなもので、そういう人を目当てには聴きに行きたいとまで思わないんですよね。

3月に聴いた時、チューリッヒ歌劇場は合唱もオケも、指揮者の指示に対する反応が的確で巧いと思いました。職人芸的指揮者と言えば、この夏聴いたゼッダもそうでした。残念ながらその時のオケはへたくそだったんですけれど。サンティの指揮はこの20日に例の『ルチア』を聴いて来ます。
rosina
2008/09/10 08:15
私もヌッチのリゴレット聴き逃しています<少なくとも、一度は日本で歌ったのに。
私が生で聴いたヌッチは、フィガロ。アルマヴィーヴァが王子という豪華版で、これは逃さなくてよかったと思っています。
今でもベルコーレ歌っているんですかー。

スター・オーラは、生まれつきの要素が大きいのかもしれません。
私が今までオペラ生で一番オーラ浴びたのは、「アドリアーナ・ルクヴルール」のフレーニでした。アドリアーナが舞台に登場した途端、ほんとうに後光が射しているかのようでした。

チューリヒは定評のあるハウスですよね。歌手もしっかり揃えるみたいだし。

>サンティの指揮はこの20日に例の『ルチア』を聴いて来ます。
いつものように、レポ楽しみに待ってます☆
なつ
2008/09/10 21:41

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