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京橋の国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「美術監督 水谷浩の仕事」という展示を見てきました。 正直なところを言えば、水谷浩の名前を私は今まで知らなかったのですが、フィルムセンターは職場の近くだし、何しろ溝口健二の美術監督だったというなら、という理由でふらりと寄ってみました。 展示場に入ると、まずフィルムセンターの常設展。だいたいトリノの映画博物館のミニ版といってよい展示で、初期の頃の撮影カメラや歴史的なフィルムの断片をモニターでの上映がメイン。私はざーっと見ただけですが、トーキーのごく初期のフィルムに若い若い藤原義江が歌っているものがあり、これはオペラファンにはなかなかの掘り出し物でしょう。 もちろんトリノに比べるとずっとずっと小規模で、あっという間に水谷浩の企画展の部屋までたどりつきました。 正直なところ、企画展の方も小規模、なんとなく散漫な展示のように思われました。美術監督・水谷浩のスケッチ類とフィルムの断片の組み合わせ。スペース等の制約が大きいことはもちろんですが、映画という総合芸術を個人−それも裏方のスタッフの仕事として展示する難しさもあるのでしょうね。 上映されていたフィルムの断片から感じ取れたものは、水谷浩の美術で目に付いたのは、セットのスケールの大きさとリアリズムでした。それは溝口監督の『近松物語』での、長回し(移動撮影)に耐え得る江戸時代の商家の再現に代表され、また現代劇でも吉村公三郎監督『偽れる盛装』では、物干し台のある和風建築に確かな「奥行き」が感じられました。 いずれにせよ、かつての日本映画では、完全主義と美意識がなんと徹底されていたことか。 画像は本文と関係ありませんが、いつもの銀座のはちわれ猫。今年もよく寝てます。 それから、本サイトにやっとこさGWのイタリア旅行記の第一弾をupしました。ほんとうはせめてアルプスだけでも、まとめてupしたかったのですが、とりあえず旅行一日目だけでも上げておきました。よろしかったら、ご覧下さい。 今、古い方のXP機でしかhtml作成とFTPアップロードできない状態なので、ちょっと不便です。 |
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